【乗馬】鞭の効果って?初心者は短鞭・長鞭どっちがいい?

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乗馬初心者
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乗馬習い始めたばかりだけどの購入を勧められて…。

確かにみんな持ってるけど…。

そもそも必要?鞭の意義や使い方って?

今回はそんな疑問が解決できる記事となっています。

鞭の必要性

結論:極論、鞭がなくても馬は動いてくれるが、初心者は鞭があることで馬に指示が通りやすい為必要

鞭の意義(効果)

結論乗り手に意識を集中させ、楽にパフォーマンスするため

その他、鞭の基本的な使い方、短鞭や長鞭の違いについても詳しくお話していきます。

後半はかなり専門的な分野(調教者向け)ですが、前半は初心者でも読みやすい内容。馬はどんな動物か、例えば視覚・聴覚・味覚など、人間とは全く異なる感じ方なのです。馬と親しくなるためにはまずは相手を知ることから。馬と良好な関係を築くためのスタート地点に立つことができる一冊。本自体も薄くて手に取りやすいと思います。

鞭の必要性と意義

鞭がそもそも必要なのかどうか、鞭の効果とは果たして何か、お話していきます。

人間に集中してもらうための鞭

個人的には、馬に乗るにあたって鞭が必ずしも必要かと言われると、NOかもしれません。

なぜならば、鞭は、反応の鈍い馬が乗り手に集中し、脚合図等により反応してもらうために使うものだから。

従って、鞭がなくても馬が乗り手に意識が向いていれば必要ないのです。

人間に例えるなら、授業中眠って声をかけても起きない生徒がいたら、肩をトントンと叩いて授業に集中しなさいよ、と意識を向けさせますよね。

馬にとっての鞭はそんなイメージ。(※決して怒るための道具ではないですよ)

実際、公式の馬術大会などでは鞭の使用は禁止されているものもあります。

さらに鞭はおろか、鞍や手綱さえ持たず裸馬で自由自在に馬を操る人もいます。

と言っても、初心者に鞭ナシ、拍車ナシ、最小限の脚だけで頑張れ!といったところで到底不可能です。

そこで私達初心者は、乗り手の指示の感度を上げる鞭が必要となってきます。

2020年東京オリンピックの様子

早めに「言う事聞いた方が得」と思わせるための鞭

個人的に「乗馬が上手い人」って、最小限の合図で最大限のパフォーマンスを引き出せる人なのかなと思います。

要は、「そうした方が得だ」と馬に思わせることができるかどうかなのだそうで。

例えば、
ゼッコ→脚→拍車の順で馬を動かそうと思っても動かないってことありますよね。
これは、草食動物の無駄なエネルギー消費を好まない性故(いざという時の為に体力温存)、初心者の拙い合図はダメージもないし無視しておく方が得、と思われているわけです。

そこで最終手段の「鞭」を入れます。
馬にとってはエネルギー消費も嫌ですが、驚くことも好ましくありません。

この段階で、馬に「ここで言う事聞いといた方が得」と思わせないといけません。
上級者ほど、鞭より早い段階で「この人の言うとおりにした方がいいな」と思われているのでしょう。

つまり、人馬ともに楽にパフォーマンスするため鞭が必要となってきます。

鞭の使い方

マイ鞭、と猫

鞭には短鞭と長鞭がありますが、どちらの鞭にも共通する使い方になります。

鞭単体では使わない

先述した通り、鞭は乗り手に意識を向けさせること。

馬が乗り手に集中していない時(物見や脚合図を無視したり)などに鞭を入れます。

その結果、馬が「ん?なになに?」と私たちの指示を聞く姿勢になってくれます。

ですので、馬の「ん?なになに?」の後にすぐに指示を出さないと馬は混乱してしまいます。

鞭→脚などの刺激・指示

というように鞭の後にセットで「前進して」「もっと早く走って」などの指示を送らないと馬は何のために鞭を入れられたのか分からないのです。

しかも速やか、です。(1~2秒以内)

鞭の強弱に注意

鞭はなにも馬を叩く為だけのものではありません。

馬によっては持つだけ、見せるだけで効果を発揮することもあります。

馬によって鞭の反応は様々なので、最初はソフトにやさしく、馬の反応を見ながら使用しましょう。

鞭の加減:弱から強の順の例

①鞭を持つのみ
②鞭を馬体にあてる
③鞭を振る、叩くふり
④実際に鞭を入れる(叩く)
※叩く加減も馬の反応を見て調節

ただし、中途半端な使い方は禁物。
どんな道具でもいえますが、メリハリをもって適切な強度で使用しないと、どれだけ鞭を使っても動かない重た~~い馬が(もしくは人間を極端に怖がってしまう)出来上がってしまうかも。

ここで言う事聞いとこう、と思ってもらえる鞭の使い方でないと意味がありません。

短鞭と長鞭の違い

では短鞭と長鞭の違いは何でしょうか?

短鞭

短鞭は、で馬の注意を向けさせます。

結構大きな音が鳴りますが、先端が広く平たい面になっている為、音のわりに馬への痛みはほとんどありません。

逆に言えば、しっかりと音を鳴らさないと馬によっては効果がないのです。

主に馬の肩に当てて使います。

長鞭

長鞭の先

長鞭は、その長さを生かして動いてほしい部位にちょんちょんと当てて、馬の注意を惹きます。

長鞭は先端が細く、長さもあるので強く振ればそれだけ強い刺激が馬に伝わります。

短鞭と同じように使うと非常に痛いのです。

馬によっては飛び上がってしまうほど驚き、急に走りだしてしまう可能性もあります。

ですが、短鞭よりも繊細で細やかな刺激を与えることができます。

初心者はまずは短鞭を使おう

初心者はまずは短鞭を持つ事をお勧めします。

長鞭ではない理由は…

①力加減によっては痛みを伴うから(初心者には馬の暴走を止めることが難しい)
②初心者には馬の「動いていない部位」というのが分からないから

使いやすい短鞭でまずは練習し、慣れていきたいですね。

まとめ

今日は乗馬における「鞭」についてお話していきました!

鞭の必要性

極論、鞭がなくても馬は人間の指示通りに動いてくれるが、初心者は鞭があることで馬に指示が通りやすい為必要

鞭の意義(効果)

乗り手に意識を集中させ、楽にパフォーマンスするため

鞭の使い方

鞭と指示をセットで使う
鞭ははじめは優しく使う

短鞭・長鞭の違い

短鞭で馬の注意を惹く
長鞭動いてほしい部位に当てて馬の注意を惹く

鞭の必要性、意義(効果)、短鞭・長鞭の違いの疑問は解消されたでしょうか?

皆さんの安全で楽しい乗馬ライフに繋がれば幸いです!

参考にした書籍
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この記事を書いた人

アラサー獣医師。新卒で牛の獣医師として約6年務めるも、心身ともに疲弊し休職・復職を経て退職。在職中に出会った猫と馬に夢中になりその魅力発信のためブログを開設。乗馬歴は200鞍程度。上達したくて本やネット、YouTube等で得た知識をもとに書いている。ふわっとした情報は嫌いなので論理的かつ分かりやすい情報発信に努めている。(※現在妊娠中の為乗馬はお休み中)犬猫の診療経験はなく、記事を書くため再度勉強する日々。

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